睡眠障害による疲労がだんだん尋常でなくなってきた気がする。読んだ冊数も、日数以下に落ちた。
池袋西武の古本市などに行ってしまったので、積読本はさらに増えた。三木卓、福島正実、川村二郎、カー、安部公房はそこで入手したもの。
黒岩重吾『肌と金』には脇役の悪徳業者として「眉村卓一」なる人物が出てくるが、SF作家の眉村卓とほぼ同じ名なのは、わざとなのか何なのか。
生田直親『東海村原発殺人事件』は山田維史がカバーを描いたトクマノベルズ版が欲しかったのだが、文庫版が先に手に入ってしまってそちらで読んだ。
小津夜景『カモメの日の読書―漢詩と暮らす』は著者から、高橋睦郎『つい昨日のこと―私のギリシア』、鈴木比佐雄『詩集 東アジアの疼き』は版元から贈呈いただきました。記して感謝します。
小津夜景さんのは刊行記念のトークイベントも(相変わらず眠れないまま)29日に行ってきて、そちらも盛況だった。
黒岩重吾『太陽の素顔』集英社文庫・1981年
《勤務先の山東商事が倒産、熱愛する社長令嬢たまきを、学生時代からのライバル椿本に奪われたことから瀧昇太郎の運命の歯車は狂いはじめた。酒と女に溺れる日々の中で、倒産の背後にある政財界のどす黒い謀略がある事を知り、敢然とその悪に戦いを挑む。大阪―香港を結んで展開する闘う男のロマン編。
解説・郷原 宏》
池澤夏樹『南の島のティオ』文春文庫・1996年(小学館文学賞)
《受け取る人が必ず訪ねてくるという不思議な絵ハガキを作る「絵ハガキ屋さん」、花火で「空いっぱいの大きな絵」を描いた黒い鞄の男などの個性的な人々とティオとの出会いを通して、つつましさのなかに精神的な豊かさに溢れた島の暮らしを爽やかに、かつ鮮やかに描き出す連作短篇集。第41回小学館文学賞受賞。 解説・神沢利子
大岡信『抽象絵画への招待』岩波新書・1985年
《二十世紀の美術は、なぜ「抽象」を生んだのか。新しい手法と様式を通して、画家たちは何を語ろうとしているのか。若い日に抽象絵画と出会い、その魅力を堪能してきた詩人が、自らの楽しみ方を縦横に語る。難解とされがちな領域へ読者をひき入れ、躍動する美の世界を案内する待望の書.カラー頁を含むスペシャル・エディションの第一弾。》
黒岩重吾『肌と金』角川文庫・1976年
《〈俺は良心を金で売ったのだ……〉わずかの金をもらい、社長の片腕として十年間勤めてきた全社を計画倒産させた香月は呟いた。彼の脳裏に浮かぶのは、倒産によって数千万の金を握った社長と悪徳金融業者。そして、彼らとはあまりに違う沈痛な表情の社員と一群の弱小債権者たちの姿だった。
強い者が勝ち、弱い者が泣かねばならぬ非情な社会の現実をつぶさに見た香月が、坐析感を味わう中で建てたある計画。それは自ら悪徳金融業者の中に身を投ずることだった。そして……。
黒岩重吾が、社会のカラクリを直視し、男の人生の戦いを掘り下げて描く問題長編小説。》
眉村卓『ねじれた町』角川文庫・1981年
《そんな馬鹿な! 引っ越してきたQ市の迷い込んだ街角で行夫が見たのは、人力車に昔のポスト…、周囲にあるのは何十年も過去に遡ったような光景だった。
それからこのQ市では、奇怪なことばかり起こった。以前、行夫が出したハガキが、明治13年に投函されたことになっていたり、鬼・妖怪が出るという噂が広がったり…。 しかも奇怪なのは、この町の人々にとっては、それが日常茶飯事になっていることだった…。
狂ったこの町で、行夫たちが体験する恐怖の世界。眉村SFジュヴナイルの名作。》
丸山真男『日本の思想』岩波新書・1961年
《現代日本の思想が当面する問題は何か。その日本的特質はどこにあり、何に由来するものなのか。日本人の内面生活における思想の入りこみかた、それらの相互関係を構造的な視角から追究していくことによって、新しい時代の思想を創造するために、いかなる方法意識が必要であるかを問う。日本の思想のありかたを浮き彫りにした文明論的考察。》
天野かづき/原作・影木栄貴『BACK STAGE!!3』角川ルビー文庫・2013年
《セナプロのマネージャー・相楽玲は、瀬名家の長男で超人気ボーカリスト・聖湖と体以上恋人未満の危うい関係。ある日、玲の想い人で社長の聖夜に離婚の危機が訪れる。渚が自分の誕生日を忘れた聖夜を許さないと言うのだ。聖湖に「二人が離婚したら嬉しい?」と聞かれて戸惑う玲。そんな中、玲は聖夜に連れられ二人きりの逃避行に出かけることに!? 一方通行な恋、ついに一歩前進? 書き下ろし&ショート漫画も収録した話題沸騰の芸能界ラブ「LOVE STAGE!!」コラボ小説第3弾!》
高橋睦郎『つい昨日のこと―私のギリシア』思潮社・2018年
《気がつくと 私という島はギリシアになっていた
そのことを認めた日から私はギリシア人
私はギリシアを呼吸した すなわち自由を
何処にも存在しない 真空のような自由を
(「94 ギリシアとは」)
「高橋睦郎のところに詩の神がやってきた。ギリシャから、神一人ではなく神々がぞろぞろと、引きも切らず、昼夜の別なく、英雄やら美女やら美少年やらを引き連れて」(池澤夏樹)
「多島海のような詩集。日本語の潮騒が、高橋睦郎の抱える多層的なギリシアを伝える。移り変わる詩の夢の中、はじめての風景がゆっくりと目を醒ます」(蜂飼耳)
自由、それこそジャンルの垣根を越え国境も性差も越え、奔放に運動しつづけてやまない高橋睦郎の詩精神の核心に位置する徳=能力(ヴァーチュ)ではなかろうか」(松浦寿輝)
150余篇を収める、畢生の新詩集。装幀=原研哉+梶原恵》
清水一行『女患者』角川文庫・1984年
《早朝マラソンの老人が、行き倒れの若い娘を発見。辛うじて命を取りとめた娘は、救急車で病院に運ばれた。
老人の息子でRTVに勤める畠山修治は、その後の経過を気にする父親にせき立てられ、病院を探り出して娘の様子を見に行った。娘はまったくの身許不明者で、脳内出血のため入院以来昏迷状態が続き、緊急手術の必要に迫られていた。修治は、担当看護婦の尾形悠子の提案を受け、この娘のことを自局の家出人探しの番組で取り上げた。反響は物凄く、遂に娘をよく知る若者が現われたが、彼女は息を引きとった。
身許不明の若い女患者にまつわる過去を、サスペンス・タッチで鮮やかに解きほぐしていく、傑作長編推理。》
陳舜臣『諸葛孔明(上)』中公文庫・1993年(吉川英治文学賞)
《後漢は衰微し、群雄が覇を競う乱世に、一人の青年が時を待っていた。三顧の礼にこたえ、劉備のもと、「臥竜」孔明は、南下する最強の敵、曹操に立ち向かうべく、赤壁の戦いへと赴く――。透徹した史眼、雄渾の筆致がとらえた孔明の新しい魅力と壮大な「三国志」の世界。》
陳舜臣『諸葛孔明(下)』中公文庫・1993年(吉川英治文学賞)
《関羽、張飛が非業の死をとげ、主君劉備も逝き、蜀の危急存亡のとき、丞相孔明は魏による悪しき統一を防ぐため、輿に乗り白羽扇で軍を率い、五丈原に陣を布く――。史料の徹底的な吟味によって鮮やかによみがえる孔明の「志」と感動的な生涯。》
綱淵謙錠『幕末風塵録』文春文庫・1989年
《浦賀にペリー艦隊が突如、現われたのは、嘉永六年六月のこと。この黒船ショックが、その後どういう変容を受けて明治維新や現代に受け継がれて行ったか――。「戊辰戦争の敗者の慰霊鎮魂なしには、明治以後の歴史は語り得ない」とする著者が、動乱の幕末の深層を抉り、将軍から遊女まで、人々の息遺いに触れさせてくれる随想集。》
都筑道夫『神州魔法陣 上巻』時代小説文庫・1981年
《江戸八百八町に続発する若い娘の変死! その謎を追う素浪人内藤端午と独楽使いの名人巳之吉の前に、平賀源内と名のる老人が現れた。白い髪を総髪にし、無気味な顔で死びとを操る老人は一体なに者か? 端午と巳之吉は、老人にとらわれた韋駄天のお絹を救い出すべく死びと相手に壮絶な死闘をくり広げる。
小鼠の次郎、占い師お近を伴い、二人は正体不明の老人を追って東海道五十三次を一路京へとめざすが……。》
都筑道夫『神州魔法陣 下巻』時代小説文庫・1981年
《箱根を越え、東海道を西へ道む端午たち一行四人。行く手にはさまざまな難事が待ちうけていた。若い娘の化身である巨大な狼の群、風魔一族の繁栄を願う娘夕霧との血みどろの死闘。
「死びとを斬ることはできないが、もとの死びとに戻すてだてはある!」九死に一生を得た端午は、黒馬の滝の老人から意外な事実を聞く。お絹を救い出すべく追いつ追われつの旅は、やがて京の二條城天主閣での壮大な大団円へとつながる。奇々怪々、奇想天外な趣向をふんだんに折り込んで描く傑作伝奇小説完結編!》
三木卓『星のカンタータ』角川文庫・1975年
《黒のおじさんの案内で、ぼくとタロが《ことばのプラネタリューム》をとおして知ったさまざまな星のことば――ことばの杖、立体文字、花文字など――とそこでくりひろげられる劇的なできごと。
人間が生きていくうえで不可欠なことばの問題を、繊細な詩人の目でさまざまな角度からとらえた異色の長編作品。
「鶸」で第69回芥川賞を受賞した著者得意の少年文学。》
福島正実『SFハイライト』三一新書・1965年
《福島さんはオニである。泣く子も黙るSFのオニである。いつだったか星新一と小松左京が酒の席で「SFにもそろそろ飽きてきたから、別の儲け口を考えようや」と冗談口をたたいたことがあった。そのとき福島さんは実に悲しそうな目をした。その目をぼくは一生忘れることがないだろう。福島さんがいなかったら、日本の読書界は、SFという。“夢の文学”の楽しさを知らないままですごしたかもしれない。すくなくとも三年くらいはその開花が遅れたはずだ。『SFマガジン』編集長としての精力的な活動のかたわら、評論に創作に翻訳に児童文学に、逞ましい筆力を示し、その合間にはキノコのお化けをスクリーンに登場させたり、ミュータント・ルックなる奇妙な服装を流行らせたりもした。そうだ、F氏はベムなのだ。ベムの足跡を記録したこの本は、あなたにSFが可能にした“もうひとつの世界”の輝かしい幻影を垣間見せてくれるにちがいない。 (石川喬司)》
収録作品=子よ、すこやかに/百万に一度の偶然/パロディ/月C市民/青い夜/凧/悲鳴/ゴースト・ムーン/美食/もどす/ふっと風が/なべてどの世もことはなし/美容処置/残像/ゴールデン・デリシャス/うまい話/ゼロ・アワー/骨つぼ/ある晴れた日に/リュイテン太陽/地球は狙われている/人類滅亡の日
川村二郎『河内幻視行』トレヴィル・1994年
《河内〔かわち〕―京・大和に比肩し得る魅惑と日本成立の謎にみちた歴史の秘庫。その河内を自らの目と足で丹念に感受し、“詩念”で幻視した、ニギハヤヒ、巨大古墳群、聖徳太子、菅原道真、楠木父子、そして、しんとく丸伝承…。 》(「BOOK」データベースより)
J・D・カー『黒死荘殺人事件』講談社文庫・1977年
《ロンドン博物館から死刑執行人の短刀が消えた。この執行人は18世紀黒死病流行の秋、恨みを残し復讐を叫び、死んだ。その怨念こもる「黒死荘」で今心霊実験が始まろうとしている。が手のつけようもない密室の惨劇、“殺人と神秘と超自然が混っていて一抹の性の香りのする”事件となる――H・M卿登場で謎のヴェールは一枚一枚鮮やかに剥がされてゆく。特異な作風を堪能させるカーの代表作。》
西村寿行『遙かなる海嘯』徳間文庫・1983年
《北九州地検の平泉検事正が官舎で殺害された。針金が首に食い込み、レンゲの花粉が現場に付着していた。わずか1カ月前、平泉と同期の島田検事正が同じ手口で殺されている。16年前、彼ら研修生仲間は大型クルーザー・海嶺号で釣り会を催し、壱岐へ行った。その釣り行に連続殺人の動機が秘められているのではないか!? 警察庁は捜査への全力投球を指令し、鹿児島県警刑事局長・清村一守が捜査の第一線に立った。》
都筑道夫『暗殺心』徳間文庫・1986年
《夢迦国王女・真晝は、父王と家族を謀殺した五人の王への復讐を誓い、当代随一の死客・鹿毛里を探して旅立った。
ある日、鹿毛里への橋渡しを引き受けた非無呂老人が衆人環視の中、真晝の手にかかり死んだ。真晝に老人を殺さねばならないわけがあったのか? その夜、真晝の繋がれた獄舎に鹿毛里が現われた……。
鮮かな筆さばきで蜃気楼にも似た世界を描出する、傑作ニンジャ・ファンタジイ。》
笹沢左保『泡の女』講談社文庫・1981年
《木塚夏子の父重四郎が茨城県大洗海岸で死体となって発見され、夏子の夫達也が容疑者として勾留された。夫を信じる夏子は懸命の努力でアリバイ証明に奔走し達也の無実も明らかになったかと思えたが、ある重大事実も判明し、彼女の不安も極点に達する。夫婦の愛の虚妄を非情に描いて深い余韻を残す長編推理の傑作。》
生田直親『東海村原発殺人事件』徳間文庫・1989年
《北海道泊村で、原発を巡り漁協組合の臨時大会が聞かれた。反対派の火田北甫が証人に一人の男を紹介。 ところが男は窓の外に人影を認めると会場を逃げ出した。二時間後、後を追った火田が刺殺体で発見される。火田の娘で茨城県東海村の放射線研究官・斉木花野が遺体を確認して家に戻ると、何者かに部屋が荒らされていた。花野は犯人を追うが――。原発の危険性と実態を綿密な取材と筆致で挟る会心の推理巨篇!》
鈴木比佐雄『詩集 東アジアの疼き』コールサック社・2017年
《たぶん私は東アジアの国々から呼ばれているのだと感ずる時がある。それは詩的精神が国境を越えて普遍的なものを抱えているからだろう。また学生時代に読んでいたフッサールが構想した「原故郷」としてのヨーロッパに重ねて、「原故郷」としての東アジアの可能性を漠然と考えていたからだろう。(あとがきより)》
川西政明『小説の終焉』岩波新書・2004年
《二葉亭四迷の「浮雲」から始まった近代小説でテーマとされてきた「私」「家」「青春」などの問題はほぼ書き尽くされ、いま小説は終焉を迎えようとしている。百二十年の歴史が積み上げてきたその豊饒な世界を語るエッセイ。芥川龍之介、志賀直哉、太宰治、大江健三郎、村上春樹など時代を画した作家をとりあげた近代日本文学案内でもある。》
中村真一郎『愛と美と文学』岩波新書・1989年
《敗戦直後から四十余年、旺盛な創作活動を重ねる一方、東西の古典から前衛小説に至る文学の森を逍遥してきた著者が、今日まで七十年の魂の軌跡をふり返る。早世した母や父の影響、孤独・貧困・病いとの闘い、女性たちとの交わり、そして思想上の遍歴と到達点まで、戦後を代表する一知識人による初めての赤裸々な自己解剖の試み。》
小津夜景『カモメの日の読書―漢詩と暮らす』東京四季出版・2018年
《みずみずしい極上の漢詩翻訳とエッセイの40+2篇
「わたしじしんの漢詩的日常を綴ってみたのが本書になります。いわゆる漢詩らしい主題はもとより住まいと暮らし、趣味と行楽、たべものと料理、恋愛、ペット、少年愛といった雑多なモチーフや、一字詩、狂詩、集句詩、回文詩、ルビの妙技、対句のサビメロ性といった言語的遊戯にまつわるトピック、さらには短歌、連句、俳句とのセッションなど、あれこれ少しずつお試しで味わえるようにと工夫しつつ、合計で50 篇あまりの漢詩を紹介しました」(「はじめに」)
「世間のひとびとは、いったいどんなきっかけで漢詩を読むようになるのだろうか。――わたしの場合は「マリクレールメゾン」をはじめとしたインテリア・エクステリア・建築系の雑誌を手当たりしだい読んでいるうちにオーバードーズで写真当たりを起こすようになってしまい、どこかに写真のついていない、素敵な住まいについて書かれた文章はないかしらと思っていたところへ、たまたま王維の『輞川集』を発見したことだった」(「菊と酒の日々」) 》
安部公房『発想の周辺』新潮社・1974年
《発想とイメージ、構成と手法……現代芸術の変質と可能性をめぐり縦横の思考と討論を行った魅力の対談集。小説に、ドラマに、エッセイに、独特の成果を重ねる国際作家安部公房の本質と特色が、直接に開示される。》
対談者=石川淳/三島由紀夫/大江健三郎/ビュトール/フリッシュ/乾孝/岡本太郎/萩原延寿/佐々木基一/磯田光一/針生一郎/伊藤整/尾崎宏次/芥川比呂志/石原慎太郎/勅使河原宏
横田順彌『銀河笑撃隊1』ソノラマ文庫・1988年
《オレが校舎の屋上で〔たまげた寄席〕で演じる「寿限無」をさらっている時だった。突如、オレの頭上によくある形のUFOが出現し、中に連れ込まれたオレの前にロック54世と称するこれもいかにも宇宙人といった感じの珪素系生物が現れて、《師匠の力を貸して下さい》と訳のわからないことを言うのだ。なんでも、われわれの宇宙は今、裏宇宙からの侵略者アブラゲドンの攻撃を受け、絶体絶命の危機にさらされている。これを救えるのは、オレが持っている(らしい)最終兵器〈ラクゴ〉の力だけなのだそうだ。
冗談ではない。SFではよくある話かもしれないが、オレは高校2年生の落研部員でSFとは何の関係もない。ありもしない能力を買われて宇宙になんか連れて行かれてたまるものか。オレは抵抗した。《勘太郎君、もちろん行くわよね》というオレの心の恋人・星野ひとみの声を聞くまでは――。 名手が贈る爆笑SF・第1弾!》
豊田有恒『マーメイド戦士』ソノラマ文庫・1976年
《海底にある人魚の国と、人間の国との間に戦争が始まろうとしている。自分が人魚と人間との間に生まれたことを知ったサブは、なんとかして、戦争をやめさせようと思っていた。
青く、深く、広い海の中を縦横にあばれまわる、SF大アクション!》
坂井朱生『鳴らない電話が恋を伝える』B‐PRINCE文庫・2012年
《実家に事情があり、他人と距離を置くことしかできない恭二。この性質はもう直らないと諦めかけていたが、アルバイト先のダイニングバーの常連である歯科医・崇之はそんな恭二の思いも斟酌せず、とにかく事あるごとに熱心に口説いて押して、甘やかしてきて!? こんなにも真っ正面から求められた経験のなかった恭二は、戸惑いながらも惹かれてゆき……❤
心も身体も甘やかされる、溺愛ロマンス❤》
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