« 【十五句抄出】新谷壯夫句集『翠嵐』 | メイン
2025年4月朔出版
『山峡』は佐竹伸一(1960 - )の第1句集。序文:高野ムツオ。
著者は「小熊座」同人。
おはようと雪払い合うランドセル
通る子のなき春休み道祖神
逝くとするなら万緑という棺
雷鳴や空海の筆走り出す
十六夜の光に泥の手を濯ぐ
集落へ葛が地を這う空を這う
ではまたと告げて十年秋の風
連山は藍色の壁曼珠沙華
幾万の恋の行方よ桂散る
切干や嫁に逝かれし母が干す
雌伏とは志すこと冬木の芽
かまくらの灯の中の童神
這い上がる穴開け雪の中に住む
放射線治療の妻の夏帽子
死期近き妻が好みし氷菓なり
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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