『星貌』は堀田季何(1975 - )の第3詩歌集。
著者は「楽園」主宰。
楽園帰還雪に言語を置き捨てて
幼児期ふかく水
永遠が裸のまま被さってくる
太陽は昨日より大きい彼女は銃を取り出す
延延と階段くだる9・11
警察の蜥蜴はいつも濡れている
悪魔に憑かれ異教寺院建立す砂糖とパイ生地で
身ぐるみ剥がされた男の脇とおるタキシードの犬
核の冬まであの人を待っている
変異 切除 屈辱
全宇宙大協和音 地獄(ヘル)
正直に生命の樹から箸
この人形は非性か無性か両性か中性か くれない
以下、附録の第2詩歌集『亜剌比亜』日本語原句より
角砂糖踏みしめ蠅や王の気分
海原のこちら砂上の楼閣は
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。