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2019年11月邑書林
『汗の果実』は松本てふこ(1981 - )の第1句集。
著者は「童子」同人。
おつぱいを三百並べ卒業式
やまももの種もあらはに踏まれたる
だんじりのてつぺんにゐて勃つてゐる
銀行のソファやはらか爽波の忌
甘柿の高々生つてやや四角
炊飯器買つて良夜を帰りけり
洞窟の画像眺めて夜業かな
警防日誌書く討入の日の夜の
春愁の極みのかほが鱏に似て
ちんちんと呼ばれしものの朧めく
清明のすね毛きらきらさせ君は
叩く叩く見る叩く見るごきぶりを
靴下を砂丘に脱ぎて秋夕焼
よそ者として一心に踊りたる
着ぶくれて筒のやうなるお人かな
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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