歌誌「pool」(編集:堂園昌彦、発行:松澤俊二)vol.8(2014年11月)から。
初見の雑誌だが、これが何と4年ぶりの発行だったらしい。
特集Ⅰは同人歌集評で、五島諭、山崎聡子、堂園昌彦、石川美南、山田航、内山晶太らの歌集が取り上げられている。
特集Ⅱは座談会「大きな歌、小さな歌」。東日本大震災直前の2011年3月6日に収録され、そのままになっていたもの。
ほかに松澤俊二の評論「「近代短歌」から短歌の「近代」へ―研究の現状と展望について―」を掲載。
あじさいの紫色が街角に 目薬を差す 勝手に育つ 仲田有里
砂浜を若い神父が駆け降りる すべての間違った音楽よここに 堂園昌彦
ここからはドラマーは去りシンバルの影は火星のきのこのやうに 山田 航
裸婦像のからだとおもう吸い付いたポリエステルの服を脱ぐとき 山崎聡子
あまさかる九州或いは大阪の カーディガンを膝にひろげる海だとおもう 櫻木みわ
種袋ふれば音するかそかさもゆたかさも秋の耳の出来事 内山晶太
そこらぢゆう鹿が踏むから柵の中は凪ぐことのない海面のやう 石川美南
人間の首が光って見えるだろう カラス六羽は電線の上 二又千文
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Brad Mehldau Quartet feat. Peter Bernstein - jazz baltica Live (2006)
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