「儒艮」(編集発行:久保純夫)vol.9(2014年11月)から。
評論、松下カロ「誰かの言葉―河原枇杷男へのアプローチ」「楕円の中の眉と毬とユリウス」を掲載。後者は、佐々木貴子句集『ユリウス』と津沢マサ子句集『楕円の昼』、吉村毬子句集『手毬唄』、岡田由季句集『犬の眉』等について。
大縄跳び常に入りくる死児のこと 久保純夫
軀から抜け出してくる寒の鯉
ががんぼの足落ちゆけり壺の中
曼珠沙華大和の国の平群かな 和田悟朗
夏の海深くもぐれば海の底
玉虫のむくろは白き花の下 藤川游子
秋はじめ神田界隈寂として 妹尾 健
どの蓋も合はなくて母だと名告る 嵯峨根鈴子
何にでもオリーブオイル豊の秋 近江満里子
国亡ぶコスモス風に従へば 松下カロ
太股は太股らしく日の盛り 原 知子
桃匂ふゾンビ映画の果つる頃 岡田由季
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Mahler Symphony No 3 D minor Bernard Haitink Concertgebouw
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