第2次「未定」(編集発行:未定編集部=高原耕治)第97号(2014年7月)から。
特集は「書評・絶巓のアポリア」で、高原耕治の大著について表健太郎、田辺恭臣が評を寄せている。
《(……)かつてこれほどまでに富沢赤黄男と高柳重信の仕事を正当に評価した一書というのは、『絶巓のアポリア』以外に存在しないと見ている。》(表健太郎「「魔書」の絶巓」)
《ここで注目すべきは、高原耕治氏の特異な感覚の現れを示す「龜裂」という語彙であろう。「存在観念の龜裂」という難解な用語法も出てくる。》(田辺恭臣「高原耕司『絶巓のアポリア』のための試論」)
宿命――?
鉛の頭蓋
の中の
鉛の暗黒 高原耕治
*
死を斷ち切るや
言語も
幻視も
瀑布の中 高原耕治
*
變若(ヲチカヘ)る深手の
逐電
青海波(セイガイハ) 西口昌伸
*
男(おのこ)も
子を孕む夢
孑孒の
宙返り 村田由美子
*
春の月
巨大な意味を
あまさずけずり 山口可久實
*****************************************************
Iannis Xenakis: "Dmaathen" for oboe and percussion.
コメントを投稿
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。