単に造本装幀の懐かしさで読んだ石川英輔『SF西遊記』が意外な名作だった。
山田正紀『裏切りの果実』文春文庫・1987年
《「現金輸送車を襲うという大仕事に熱中する男たちの姿に、読者がフッと共感をおぼえることがあれば、それだけでこの作品を書いた意味があった、ぼくはそう思いたい」(あとがきより)
復帰直前の沖縄で10億円を積んだ現金輸送トラックが本土からやってきた青年に強奪された! 長篇犯罪アクション小説。》
山田正紀『デッド・エンド』文春文庫・1982年
《絶望の淵をさまよい歩く女流民族学者ルーは惑星アスガイドに移住し、自らを滅ぼす運命をもつ謎の種族オーディンの研究に情熱を燃やすが、この種族は人類をも 滅ぼそうとしているという。そこで、裁断者といわれる、もう一人の地球人が恐るべき特殊戦闘員を送り込む。“終末神話”を題材に描く壮大なスケールの宇宙 SF長篇小説。》
糸井重里『経験を盗め―文化を楽しむ編』中公文庫・2007年
《「お祭り」「トイレ」「おしゃべり」…その道の“権威”28人が惜しみなく差し出す「哲学」と「知恵」糸井重里鼎談集。》(「BOOK」データベースより)
古井由吉『半自叙伝』河出書房新社・2014年
《時代になにを読み、自身の創作をどう深めてきたのか老年と幼年、魂の往復から滲む深遠なる思索。現代日本最高峰の作家が語る、その半生。》(「BOOK」データベースより)
『半自叙伝』 (古井由吉 著) | 著者は語る - 週刊文春WEB
半自叙伝 [著]古井由吉 - すんみ - 話題の新刊(週刊朝日)
空海『三教指帰 ほか』中公クラシックス・2003年
《四六駢儷文を駆使し、儒・道・仏の三教の優劣を戯曲構成で論じた若き空海の出家宣言。現代語訳と原漢文のあとに詳細な注釈を付して、入唐前の空海の思想遍歴と豊かな学殖を探る。》
三教指帰 - Wikipedia
デューラー『ネーデルラント旅日記』岩波文庫・2007年
《1520 年夏,50歳の画家は途切れた年金の支給を新皇帝カロルス5世に請願すべく,妻と侍女とを伴い,遠くネーデルラント(今のベルギー地方)への長旅に出る. その時綿密に付けた出納簿である本日記にはエラスムスやルッターも登場し,併せて残された見事な画業と相まって稀有の旅行記になっている.》
ルイス・マンフォード『褐色の三十年―アメリカ近代芸術の黎明』鹿島出版会・2013年
《1865-1895年、急速な工業化が進むアメリカで、同時発生的に起こり、やがて忘れられてしまった「葬られたルネサンス」。
建築家リチャードソン、サリヴァンやライト、土木におけるローブリング父子、ランドスケープアーキテクトの第一人者オルムステッド、絵画のライダーやイーキンズ、そして写真におけるスティーグリッツ……
彼ら創造的な芸術家・技術家たちの仕事を掘り起こし、近代芸術黎明期の実像を暴いた、都市・文明批評家ルイス・マンフォードの出世作。》
木村義志『生き物を飼うということ―クワガタムシからニシキヘビまで』ちくま文庫・2005年
《子供の頃から生き物が大好きだった。セミやクワガタを捕り、ヤゴを孵化させ、タナゴを全滅させ、ヘビを飼った。今も、気がつけば身の回りは生き物だらけ。… 飼育は楽しいばかりではない。汚い、臭い。でも得るものは大きい。なにより、飼っていた生き物の死の体験は、生命の体験でもあるのだ。本書は、体験談いっ ぱいの飼育ガイドブック。》(「BOOK」データベースより)
レーニン『帝国主義論』光文社古典新訳文庫・2006年
《初めて正確に再現される歴史的論文。21世紀の「資本主義」を理解するために
20世紀初頭に書かれたレーニンの代表的論文。変貌を続ける資本主義を理解するためにもう一度読まれるべき書物である。新訳は既訳の欠点をすべて克服した決定版。》
星新一『なりそこない王子』新潮文庫・1986年
《乞食王子、白雪姫と七人の小人、はだかの王さま、赤頭巾ちゃん、シンデレラ、そしてヒーター・パン……。
おとぎ話の主人公たち総出演の愉快なパロディ「なりそこない王子」をはじめ、深夜の道路を走る霊柩車が拾った死体をめぐるてんやわんやの騒動を描く「死体 ばんざい」など、時間と空間を超えて、現実と非現実のはざまでくりひろげられる12編の不思議なショートショートを収録。》
収録作品=死体ばんざい/ものぐさ太郎/合法/なりそこない王子/エスカレーション/ミドンさん/魅惑の城/善良な市民同盟/新しい政策/そして、だれも…/収容/流行の鞄
星新一『ご依頼の件』新潮文庫・1989年
《若いころの事件をたねに、金をゆすられているあなた! 殺してもあきたらないはど、憎らしい人がいるきみ! おもいきって、“殺し”はいかがですか? ご依頼の件は必ずやりとげ、絶対安全。あなたには決してご迷惑をおかけいたしません。
常識的でありふれた世界に安住している人々の意識を痛撃し人間の心の奥にひそむ願望をユーモアと風刺で描いたショートショート40編。》
収録作品=タブー/ご依頼の件/れいの女/夜の会話/真相/初夏のある日/防止対策/くしゃみ/アリバイ/外郭団体/出現したやつ/ある休日の午後/待遇/ たのみごと/気の迷い/静かな生活/才能/話し声/あるシステム/新しい車/こころよい相手/むこうの世界/運/組み合せ/都市化現象/金銭と悩み/出張 /退院/マドラー/バーであった男/ひと仕事/文字が…/おととい/もらった薬/西風/輝く星/やつらのボス/依頼はOK/結晶/窓の奥
マドレーヌ・シャプサル『物語なき夏』白水社・1975年
佐木隆三『復讐するは我にあり(上)』講談社文庫・1978年(直木賞)
《ここには、犯罪の出発から終結までの全てがある。昭和38年秋、福岡で起こった殺人事件の容疑者は、犯非史上空前の捜査網をかいくぐり、詐欺と殺人を重ねな がら、広島―静岡―東京―千葉―福島―北海道と逃げ廻った。 78日間の逃避行の末、熊本で10歳の少女に正体を見破られて、あっけなく逮捕され、刑場に消えた。》
佐木隆三『復讐するは我にあり(下)』講談社文庫・1978年(直木賞)
《厖大な調書や公判記録の調査、事件関係者への執拗な聞き込みという徹底した追跡。稀代の犯罪者の行動を関係者に語らせる話法の巧みさ、そこから浮び上がる事 件の全貌。犯罪は立体的に再現される。小説家の想像を排除し、事実をして語らせた追真のドラマ。新しいジャンルの文学を剔出した直木賃受賞の傑作であ る。》
復讐するは我にあり - Wikipedia
佐野洋『狂った信号』講談社文庫・1976年
《自動車教習所の指導員が刺殺されたのを第一の事件に、連続四件の殺人事件が発生する。現場に事件を報じる新聞の切り抜きが置かれてあるのは何を物語るのか。 被害者間には面識はない。探偵事務所の名刺を待つ謎の女が各事件に出没するが正体は全く不明。四つの殺人をつなぐ鍵は? 犯行動機が意表を衝く長編推 理。》
津島佑子『草の臥所』講談社文庫・1981年(泉鏡花文学賞)
《見 渡す限り青く深い、草のうねりの中に身をうずめ、別れた男への絶望とたえがたい憧憬を内に焦がす二人の女の、怪しげな交友と亀裂、時にひびわれて暴発する 性への傾斜、足を踏みいれた沼地の闇を手探りに探す愛の形を、凄まじい生理感覚で描き出し、津島文学の一転機を画したとされる傑作集。泉鏡花賞受賞。》
収録作品=草の臥所/花を撒く/鬼火
石川英輔『SF西遊記』講談社文庫・1986年
《荒 唐無稽、奇想天外な古典名作「西遊記」、ここに蘇る……。グリドラクータ星において全銀河系を治めるサーキ・ムニを訪ねて、超光速船白馬号に乗って宇宙を 旅する三蔵法師陳玄奘とサイボーグ猿孫悟空、スーパーアンドロイド猪八戒、半魚人沙悟浄のユーモラスな難行珍道中を描くSFパロディー傑作長編。》
松本清張『北一輝論』講談社文庫・1979年
《二・二六事件に連って北一輝が刑死したのは昭和12年8月であった。
以来、正体のつかめない「思想家」として様々な思想図式や議論にさらされてきた。ここに著者は、決定的ともいうべき、この人物についての論著を、周到な実証によって最も客観的な歴史論の立場から迫り達成した。待望の文庫版、いよいよ刊行。》
小林秀雄『作家の顔』新潮文庫・1961年
《書かれたものの内側には、必ず作者の人間があるという信念のもとに、著者の心眼に映じた作家の相貌を浮彫りにし、併せて文学の本質とその魅力を生き生きと伝える。青春の日に出会ったランボオ、敬愛する志賀直哉、菊池寛、個人的に深い交渉のあった富永太郎、中原中也、さらには中野重治、林房雄、島木健作、川端 康成、三好達治等々、批評家小林秀雄の年輪を示す27編。》
徳永直『太陽のない街』新潮文庫・1953年
《大正15年、谷底街の住民数万の生死をかけて頑強な資本と権力に血みどろの抗争を続け、多くの犠牲者を出して敗れた共同印刷の大ストライキ。本書は、一印刷 工として争議団の幹部であった作者の実体験にもとづいて描きあげたプロレタリア文学の記念碑的作品である。敗北した労働者の憤りや鬱屈した反抗の心情が生 ま生ましく捉えられており、わが国における代表的民衆文学とされている。》
倉橋由美子『人間のない神』新潮文庫・1977年
《支配するだけで支配されることのない独裁者と、その対極に存在する、ある日突然逮捕され処分されてしまうほかない雑人たちとの関係を通して、グロテスクな政 治と人間存在を風刺した一連の作品、処女作『雑人撲滅週間』、書下ろし中編『人間のない神』、『囚人』『輪廻』。ほかに、詩を放棄して砂漠の町を放浪する ランボーを扱った『ミイラ』や『真夜中の太陽』など初期作品全9編を収録。》
収録作品=雑人撲滅週間/囚人/人間のない神/ミイラ/巨刹/合成美女/真夜中の太陽/一〇〇メートル
倉橋由美子『夢のなかの街』新潮文庫・1977年
《生れた街、KOOCHI市の紀行を、幼い頃の記憶の断片と重ね合せながら幻想的に綴った表題作。“亜依子”から“麻依子”へ、“麻依子”から“ミーコ”へと 変貌する多重人格の女性がひき起す不可解な行動の渦を描く『亜依子たち』。一組の男女の会話を通して、作家とおぼしき女性の模糊とした像を浮びあがらせる 『迷宮』。ほかに『解体』『マゾヒストM氏の肖像』など全12編を収める。》
収録作品=迷宮/恋人同士/死刑執行人/夢のなかの街/宇宙人/亜依子たち/隊商宿/醜魔たち/解体/ある遊戯/マゾヒストM氏の肖像/腐敗
小林信彦『超人探偵』新潮文庫・1984年
《あの名探偵が戻ってきた! 香港の死地から奇蹟の生還をした神野推理氏が、神のごとき推理力とユーモラスに翔ぶ想像力の冴えで、奇怪珍妙な数々の事件に挑戦 する。完全密室で見つかった溺死体の謎を解く「帰ってきた男」、ダーク荒巻の登場する「大阪で起った奇妙な出来事」など、奔放なギャグで現代風俗を戯画化 し、笑いとスリリングな知的興奮を呼ぶ連作推理小説パロディ9編。》
小林信彦『紳士同盟』新潮文庫・1983年
《いんちき臭くなければ生きていけない! 思わぬ運命の転変にめぐりあい、莫大な金を必要としたとき、四人はそう悟った。目標は二億円――
素人の彼らは老詐欺師のコーチを受け、知恵を傾け、トリックを仕掛け、あの手この手で金をせしめる……。奇妙な男女四人組が、人間の欲望や心理の隙、意識の空白につけこむスマートで爽快、ユーモラスな本格的コン・ゲーム小説。》
大岡昇平『レイテ戦記(上)』中公文庫・1974年(毎日芸術賞)
《太平洋戦争の天王山・レイテ島での死闘を再現し戦争と人間を鋭く追求した戦記文学の金字塔。本巻では「一 第十六師団」から「十三 リモン峠」までを収録。》
大岡昇平『レイテ戦記(中)』中公文庫・1974年(毎日芸術賞)
《レイテ島での日米両軍の死闘を、厖大な資料を駆使し精細に活写した戦記文学の金字塔。本巻では「十四 軍旗」より「二十五 第六十八旅団」までを収録。》
大岡昇平『レイテ戦記(下)』中公文庫・1974年(毎日芸術賞)
《レイテ島での死闘を巨視的に活写し、戦争と人間の問題を鎮魂の祈りをこめて描いた戦記文学の金字塔。地名・人名・部隊名索引付。〈解説〉菅野昭正》
内田百閒『御馳走帖』中公文庫・1979年
《朝はミルクにビスケット、昼はもり蕎麦、夜は山海の珍味に舌鼓をうつ、ご存じ食いしん坊百閒先生が、幼年時代の思い出から戦中の窮乏生活、また知友と共にした食膳の楽しみに至るまで、食味の数々を愉快に綴った名随筆》
土谷英夫『1971年―市場化とネット化の紀元』NTT出版・2014年
《通貨の変動制移行にともない世界経済が「市場化」に動きだした年、ネット社会の起点となるマイクロプロセッサが生まれた年、1971年。同年駆けだし記者となった著者はグローバル経済の転換点に立つ。グローバル経済の同時代史。》
M・モリスン、S・F・ブラウン『ユダヤ教 改定新版』青土社・2004年
《世界の政治・経済・文化にはかりしれない影響を与えてきたユダヤ民族。その思考と慣習をささえるユダヤ教の起源、教義、歴史、戒律、儀礼などから、その現代にいきづく姿までを、適確に解説。》(「BOOK」データベースより)
リチャード・コールダー『デッドボーイズ』トレヴィル・1997年
《暗黒のハイテク未来都市バンコク。ロボット種族リリム殱滅の命運を背負ったエロヒム、ダゴン(イグナッツ・ズワクフ)は愛車ブガッティを駆ってセックス・ ドールのホロコーストに明け暮れていた。しかし、リリムと人間との交配によって誕生した人間亜種メタは、地球支配の覇権を握りやがて全宇宙を再構築する野 望に沸き立っていた。メタは仮想現実による歴史の改編、さらにはダゴンの過去にまで介入した。一方、頽廃の都火星のパリでは、デッドガール、プリマヴェラ とイグナッツ・ズワクフの娘にして官能的サイボーグ美少女ヴァニティ・セント・ヴィリディアナが情報複製ミーム・メタによってプログラムされた淫蕩なサイ コイド心身症に蝕まれていた。彼女は亡き母プリマヴェラの超子宮(CPU)を通して父ダゴンにアクセスした。そして倒錯的で残酷な処刑遊戯の果てのエロ ティックな死を待ち望んでいることを父に告げたのだった。超次元的カウボーイ・ダゴンはヴァニティの待つ火星へ向け仮想現実にダイヴした。》 (「BOOK」データベースより)
キャサリン・ダン『異形の愛』ペヨトル工房・1996年
《人間存在の根源を問う、全米図書賞候補作。フリークス版『百年の孤独』。傾きかけたサーカスの団長が計画した「お金をかけずにサーカスを再建する方法」と は、妊娠中の妻にありとあらゆる毒薬を飲ませて、見世物用のフリークスを誕生させることだった。親に望まれて生まれたフリークス同士の切なくも哀しい「異 形の愛」は、信者自らが手足を切り落とすという破壊的な身体損傷カルトを生み出してしまう。からだの異形とこころの異形、ふたつの異形が交差する愛と憎悪 の行きつく先は…。》(「BOOK」データベースより)
『異形の愛(キャサリン・ダン)』 復刊リクエスト投票
中薗英助『闇のカーニバル―スパイ・ミステリィへの招待』双葉文庫・1997年(日本推理作家協会賞)
《国際政治の闇の世界に跳梁するスパイを、政治と思想のエンターテイメントとして描くスパイ・ミステリ。日本の第一人者として意欲的な活動を続けてきた作者が、その現状と将来を考慮し、政治の流体力学のなかで生きる存在としてのスパイ像を追究した論集。》
山村正夫『わが懐旧的探偵作家論』双葉文庫・1996年(日本推理作家協会賞)
《作品でしか窺うことのできなかった戦前戦後の探偵作家の人柄を伝え、より親しみを感じさせてくれる貴重な回顧の数々。若くして作家デビューし、消長を繰り返した探偵文壇の動向をつぶさに見てきた著者が、親交あった作家20人の実像を明らかにする。》
石川喬司『SFの時代』双葉文庫・1996年(日本推理作家協会賞)
《日本SF史に欠かせない10人の作家の本質に迫る「作家論のためのノート」。古代までその源流を遡って語る「SF・夢の文学」。時代の流れをヴィヴィッドに捉えた「時評」。揺籃期から評論家兼作家として、日本SFを見守ってきた著者による充実したSF論。》
岡井隆『木下杢太郎を読む日』幻戯書房・2013年
《木下杢太郎の作品に触れながら杢太郎と対話する。「私評論」という新しい境地》
アーサー・O・ラヴジョイ『存在の大いなる連鎖』ちくま学芸文庫・2013年
《至高の存在である神から、非存在すれすれの被造物へ。この宇宙はあらゆる階層の存在で充満した、連続する鎖の環である―。「存在の大いなる連鎖」とは、プラ トンに淵源するこのような観念のことをいう。「充満」と「連続」という、この二つの原理がいわば無意識のうちに人々に作用し続け、西洋において一つの世界 観を作ってきたのだった。古代ギリシャから18世紀におよぶ約2000年の観念の歴史を学際的方法で描き出し、学問分野としての「観念史」 (history of ideas)の確立を宣言した記念碑的著作。》(「BOOK」データベースより)
ギュンター・グラス『蟹の横歩き―ヴィルヘルム・グストロフ号事件』集英社・2003年
《第二次大戦末期、多数のドイツ避難民を乗せた客船がソ連の潜水艦に撃沈された。死者の数はタイタニックの6倍にも達した史上最悪の惨事となりながら、この悲 劇は人々の記憶から抹殺されて、半世紀以上語られることがなかった。グラスだからこそあえてタブーに挑んで歴史に対峙した。》(「BOOK」データベース より)
堀田善衛『19階日本横丁』朝日新聞社・1972年
《とある国のホテルの19階は、ラーメンからミサイルまで何でも扱う日本の総合商社の海外駐在員たちが住む通称「日本横庁」。その日常は笑いと怒りと涙に充ち ているが…。エコノミック・アニマルたちの姿を通し、世界各地で日本がしてきたこと、世界での日本観を、ユーモアと警句を交えて描く。》(「BOOK」 データベースより)
海野弘『二十世紀』文藝春秋・2007年
《人類史上、もっともスリリングな歴史。驚異の世紀を10年ごとに区切りつつ、政治・経済からサブカルチャーまで、現代史の裏と表をダイナミックに読み解く決定本。》(「BOOK」データベースより)
光瀬龍・萩尾望都『宇宙叙事詩(上)』ハヤカワ文庫・1995年
《青春の夢を追い求め翡翠座イオへの探検に旅立った夫を追いかけて異星の地に赴いた妻、凍土の平原の広がる惑星ルシアナの廃虚で探検隊員の前に夜毎現われる謎 の美少女、永遠の繁栄をつづけるオアシス都市に黒風とともに訪れ破壊をもたらす阿修羅王……大宇宙のさまざまな地で生と死の営みをつづける人間達の姿を、 宇宙SFの第一人者・光瀬龍と少女コミック界の気鋭・萩尾望都が描いた日本SF史上に名を残す記念碑的作品。》
光瀬龍・萩尾望都『宇宙叙事詩(下)』ハヤカワ文庫・1995年
《昔、世界にはふたつの国だけがあった。東の国はヴァーラタ国、西の国はアトランティス王国といった。ある夜、異様に赤く染った夜空に光の輻が回り、この異変を 契機にふたつの国は争いの渦に……アトランティス王国滅亡の陰に隠されたヴァーラタ国の悲劇的終末をえがく「アヨドーヤ物語」、心ない地球人の干渉が引き 起こした異星の悲劇「惑星アルマナ」。華麗な文体と繊細なイラストで綴られたSF叙事詩。解説/小谷真理》
ジョセフ・E・スティグリッツ『世界の99%を貧困にする経済』徳間書店・2012年
《日米同時刊行!「21世紀のケインズ」の異名をとるノーベル賞作家が書き下ろす世界同時恐慌時代の行方。ウォール街占拠デモにも参加、99%の貧困層と1%の富裕層という歪な社会構造を生み出してしまったアメリカ経済の暗部を追及する。》
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YMO CM集 with makotosuzuki
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