「鷹」(発行:小川軽舟)2014年1月号から。
鷹俳句賞(景山而遊)、鷹新葉賞(井上魚州、上村慶次、山内基成)、鷹新人賞(清水右子、蓜島啓介)と、新同人の発表あり。
2014年が「鷹」創刊50周年に当たるらしい。
ひらひらと硯沈めり寒の水 小川軽舟
蔦かづら死者の枕辺鏡澄む 奥坂まや
のつぺりと刑務所の塀冬の月 兼城 雄
火事跡を見て来しホットドッグかな 髙柳克弘
皺の手が冥王へ桃投げつける 竹岡一郎
《『超新撰21』を読んで、榮猿丸作品のファンになった。(中略)とんがっていて「文句あっか?!」的なオーラをバリバリ出しているんだけど、やさしい。そんな句である。
(中略)
一歩突っ込んだ事物の把握で浮かび上がらせた細部と季語の置かれ方から、作者の感情の起伏が読みとれる。なんとはないイライラ感や危なさ。肯定して生きるというのとは違う生の人間のエネルギーがびんびん刺さってきた。》(俳句時評・黒澤あき緒「今が見える」)
その榮猿丸の第一句集『点滅』が、野口る理第一句集『しやりり』とほぼ同時に発売された。
どちらも田中裕明賞の候補となるはず。
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1963年(昭和38年)制作 ある機関助士 「常磐線 急行みちのく」
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