「円座」(発行:武藤紀子、編集:中田剛・小川もも子)2013年12月号から。
特集は星野繭句集『木の家』評。
青木亮人の連載は趣味のカメラの話に終始するのかと思いきや、そこから俳論へ。
《「俳句は境涯を詠ふもの」と宣言した波郷にとって、俳句に「作者」を宿らせることは拭い去ることのできない所業であり、それゆえライカ片手の散策は「作者」や「季語」のありようを忘れさせる桃源郷であった。波郷のカメラへの偏愛は俳句に「境涯」を賭けてしまった俳人の、むしろ息苦しいまでの存念が透けて見えないだろうか。》(青木亮人連載(8)「刻まれた句、漂う夢」)
春の炉の匂ひおたけさんおとらさん 武藤紀子
ふりしきる松葉の中に土俵あり
隧道をゆけばしたたか草の露 中田 剛
充ち足りて怪物となる大瓢 岡田百合絵
秋風をゆく白壁と黒塀と 山田歌子
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高橋幸宏 - 04 前兆 MAEBURE [YT Live 1983 渋谷公会堂]
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