季刊の詩誌「びーぐる」(編集:高橋杞一・細見和之・山田兼士・四元康祐、発行:松村信人)第21号(2013年10月)は特集「新鋭気鋭の詩人たち」。
詩人たちの他、短歌で石川美南、内山晶太、小原奈実、瀬戸夏子、千種創一、永井祐、中島裕介、山田航、俳句で神野紗希、北大路翼、関悦史、田中亜美、花谷清、堀田季何、村越敦が各5首・5句寄稿。
紀伊国屋書店、ジュンク堂、リブロ等の大型書店(全150店舗)で販売されているらしい。税込定価1,000円。
地下カジノの厚き扉やかなぶんぶん 北大路翼
青空は誰の計画レモン投ぐ 神野紗希
天の川汚れた水を汲んでゐて 田中亜美
はたた神時間の枝幹さかのぼる 花谷 清
月かげはそも日のかげぞわが泳ぐ 堀田季何
ウォータースライダーむしろ文明の最期を思ふ 村越 敦
新延拳による「俳句時評(2) 俳句(詩)は老年の文学?」は、俳句甲子園、『鷲谷七菜子全句集』その他いろいろな話題を取り上げるなかで、第31回現代俳句協会新人賞の近恵作品にも触れ、「素直かつ自然な作り方で好感が持てる」「句のレベルを否定するつもりは全くないが」としつつも「しかしながら、これは本当に現俳協の賞なのか」と、おとなしさに違和感を表明する。
個人的には、こういう違和感は薄れてしまっていた。見慣れすぎか。
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Lachenmann, "Interieur I" for solo percussionist, performed by Michael Compitello
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