「鷹」2011年10月号から。
鮑噛みうら若き海女おもふなり 小川軽舟
夫婦茶碗入れ子にしまふ夜の秋
蚰蜒の一部分なり落ちている 奥坂まや
ジヨニ黒のラベルの紳士夜の秋 黒澤あき緒
沈黙とプルトニウムと夜光虫 竹岡一郎
かなぶんに吾にエレベーター透明 土屋未知
この号、第8回五人会賞というものの発表号でもある。
これは個人が対象ではなく、句会のチームが対象になっているらしい。
小川主宰の「選考を終えて」によると目的はいくつかあり、まず《身近な人たちで集まって句会ができる場を作ること。それは新しい仲間を誘える受け皿を用意することでもある。/次にメンバーが互いに勉強して、あるいは指導的立場の同人が目を配って、メンバーの俳句の力を底上げしていくこと。そして欲を言えば、五人会から個性的な作者が生まれて「鷹」で大いに活躍してくれること》という。
チームの人数はべつに5人と限られているわけではないようだ。
今回受賞の「オーシャン句会」は8名で計10句提出。《葉桜や風にめくれる求人誌 石黒秀策》《てふてふの国へ行きたしついてゆく 中山知子》等の作品を含む。
大結社ならではの団体競技で、参加者たちも楽しそうだが、こういう試みは他誌でもあるのだろうか。
なお小川軽舟氏については、毎日新聞2011年10月16日の記事で「毎日俳壇」選者への就任が報じられていた。
「鷹」の他にもブログに上げようと別に置いてあった雑誌が何冊もあったのだが、泥棒に荒らされたときに何がどこへ行ったかわからなくなってしまった。
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高橋幸宏+Steve Jansen - STAY CLOSE
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