珍しく結社誌を送っていただいた。
「都市」は中西夕紀主宰で結成2年、ホームページによると師系は藤田湘子(つまり有季定型)だが、巻頭エッセイは筑紫磐井さんで、虚子の《風が吹く仏来給ふ気配あり》《道のべに阿波の遍路の墓あはれ》《祇王寺の留守の扉や押せば開く》などの“厳密に言えば季語がないことととなる句”を引いた「無季の主張を考える」。今号のメイン記事は河東碧梧桐研究。
青嵐北をガラスの画室なり 中西夕紀「汗し来ぬ」から
稲の花夜空を微温わたりけり
山下りて糸瓜の花の正午かな
煌々と月の脚立や林檎園
以下は「都市の10句」欄から。
夜空にも雲の峰あり酔ひ少し 星野佐紀
齧(かぶ)り付くトマトに藁の匂ひかな 盛田恵未
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