点線で縁取られた、罫線無しの白いページが沢山あって、そこに自作句などが書き込める。
ただし点線の枠外に猫の名句も小さく刷り込まれている。
つまりメモ帳であると同時に石田郷子選による猫句集でもあり、
奈良町は宵庚申(よいこうしん)や猫の恋 飴山 實
百代の過客しんがりに猫の子も 加藤楸邨
といった大家による名句から
子猫鳴く古きグランドピアノかな 髙柳克弘
猫の髭ましろく硬し涼み船 山西雅子
のような監修者の呼びかけに応じた俳人の句、さらに
野良猫といへどチンチラ春の風 高田由梨
などの一般公募から選ばれた句がランダムに並ぶ。
さらにここへ諸家撮影による大量の猫写真がカラーグラビア頁として随所に割り込む。
猫写真集でもあるのだ。
中身をパラ見すると、猫フォト句集であって、もったいなくてメモ帳に使う気にならないのが難といえば難。
プレゼントなどには向いているか。
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Thelonious Monk Quartet Performing "Blue Monk" in Norway, 1966
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