歌誌「Es蝶を放つ」(編集発行:加藤英彦)第30号(2015年11月)から。
終刊号。
なお、この雑誌名「Es」の後の部分が毎号異なる。
特集は「現代短歌の先へ」。
青年も体内の水涸れゆけば少女のなかに露と消え去る 大津仁昭
マイナンバー制にて計らるる丸見えのわたくしなどは私ではない 崔龍源
ぬいぐるみのクマ、ウサギ、ブタ「逃げるとき連れていけるのはひとつだけ」 松野志保
「市場」とぞ打てば「詩情」と画面にはまた現われて秋の日没 桜井健司
満州に住みし祖父の血わが内に流るるならむその土の香も 江田浩司
いずれ死はわれらもおおう自衛官きみらもきみらの妹も 加藤英彦
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