『光れ光れ』は森高弘(1969 - )の第1句集。
著者は「童子」同人。
花の人足湯に手のみ差し入れて
珈琲の空缶並び焚火跡
荒東風や膝頭にてメモ書いて
冷蔵庫何か倒るる音のせり
新木場
梅雨闇やディスコ出づれば耳遠く
雨傘を束ね捨つるやみどりの日
雨蛙飛べば隣の葉も揺れぬ
かくも小さき手術の痕や冬深し
松山
四月馬鹿大浴場へ道長く
クリスマスももむね手羽と揚げ尽くし
歌留多取りいつも蝉丸逃しては
勤めびとばかりの街の聖樹かな
ファミリーマート飯田橋交差点前店閉店
御慶かなついでに店仕舞ひ詫びて
寒に荒れし指やピン札繰り切れず
秋興やただぼんやりと凪ぐ海を
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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