2022年7月
本阿弥書店
『金声』は田口紅子(1948 - )の第5句集。栞文:堀本裕樹。
著者は「香雨」同人。
翼たたむごとくに降りて半仙戯
心柱あるがごとくに那智の滝
鷹渡る水平線の新しき
父を看に行くだけの用足袋をはく
大試験門扉音もて閉ざさるる
ストーブの桑の根いぶる山の駅
尿袋さげきし夫の御慶かな
文鳥の水かへてゐる帰省の子
馬の糞掃きつつ時代祭かな
隙間なく闇降りてくる山ざくら
余命知るごとくつくつく法師かな
霜柱地球の端を踏むごとし
日の沈むまへのにぎはひ枯木山
恋猫の鼻のつめたくもどりけり
島は秋蛸せんべいのかうばしき
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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