« 【十五句抄出】菊池洋勝句集『聖樹』 | メイン | 【十五句抄出】石井清吾句集『水運ぶ船』 »
2021年2月素粒社
『光聴』は岡田一実(1976 - )の第4句集。帯文:岸本尚毅。
著者は「らん」同人。
空に日の移るを怖れ石鹼玉
化粧ひして夏みじかさよ男(を)の童
プール出て顎より腿へひと雫
新涼や檣を小叩く縄梯子
月光や雲は奥処を見せ奔り
火の上の秋刀魚の眼沸きにけり
酢海鼠のほのくれなゐの肉の芯
書初の墨を遁るるみづの跡
収骨は素手に骨割る雪催
チューリップ黒き花粉を底に溜め
ほほゑみのいまは動かず雛人形
皮剥いて肉白妙のバナナかな
錆に苔濃き歩道橋秋の風
柄うごかして岩肌を穴惑
鵯の山雨をこゑに私す
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。
投稿情報: |
プレビュー中です。コメントはまだ投稿されていません。
入力された文字と数字は画像と一致していません。再度入力してください。
最後に、下の画像の中に見える文字と数字を入力してください。これはプログラムを使ってコメントを自動的に投稿するのを防ぐために行われています。
画像を読み取れない場合は 別の画像を表示してください。
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
(URLは自動的にリンクされます。)
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
名前は必須です。
正しいメールアドレスを入力してください。
不正なURLです。
This weblog only allows comments from registered users. To comment, please enable JavaScript so you can sign in.
コメント