開成学園俳句部の部誌「紫雁」第18号(2020年9月)の「紫雁集Ⅰ~Ⅲ」から全員一句ずつ(この他に新入生=中一の3句欄「紫雁集Ⅳ」と「顧問の俳句」欄がある)。
以下、高二の作品。
ラジコンの少年とゐるはこべかな 重田 渉
ねむるにも疲れて明日へと泳ぐ 垂水文弥
以下、高一の作品。
一息と蛍を数へたくなりぬ 荒川力也
破りたきひかり障子を貼り終へて 佐伯冴人
向日葵の総斃れなる空かがやく 佐々木啄実 ※「啄」ママ。今年の俳句甲子園優秀賞句では「拓」
ものすべてしろく八月十五日 鈴木ヒロアキ
遠泳や夢かもしれぬ島が見え 中川収三
靴紐に浮く力あり竜の玉 根木波輝
三人のてのひらを来て石焼藷 谷田部慶太
叱られて家路かがやくチューリップ 山崎勇獅
以下、中三の作品。
過ぎざまに大樹の匂ふ受験かな 鈴木丈句朗
置けばなほ水の染み出る海鼠かな 林 洸輝
コメント
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