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2020年8月ふらんす堂
『犬の毛布』は橋本石火(1951 - )の第3句集。
著者は「ハンザキ」主宰。
寒灯や雨の中なる正一位
ふぐりまで風を通して夕端居
猫のゐる部屋の明るき籠枕
壊れゆく母の尊厳大西日
近付いてくれば台風らしくなく
かはたれの雨に狐の匂ひなど
草餅や昔の机使ひをり
金堂は結界多し雲の峰
背の高き草に溺れて秋の蝶
亀鳴いて黒にんにくの効きさうな
物陰に自転車置きぬ地蔵盆
いつの間に猫ゐなくなる闇夜汁
恍惚の母に隣りぬ庭うらら
その家に行くだけの道桑いちご
水涸れて水族館に人の声
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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