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2020年6月左右社
『符籙』は橋本直(1967 - )の第1句集。栞文:鴇田智哉、阪西敦子。
著者は「豈」同人。
貂の眼を得て雪野より起き上がる
セーターの女の形して残る
ノート書くやうに冷奴を食べる
日盛のこけしの首の現るる
十六夜のタクシー並ぶ亀の如く
いくつかの言語の咳の響きけり
四つ辻は悲しむところ鬼やらひ
象使ひ午睡をしたり象もまた
要塞に子猫ののぼる椰子の花
八月の夢の男はよく沈む
南洋に虹じやんけんの一万年
原子炉をヒョウタンツギと思ひけり
蜻蛉のなんの地獄をみてきた眼
月天心古代金貨に表裏
狂はぬやう冷たい時計嵌めておく
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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