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2019年7月ふらんす堂
『遠い眺め』は辻内京子(1959 - )の第2句集。帯文:小川軽舟。
著者は「鷹」同人。
太陽の痩せて白しや枯木山
雪だるま片側暮れてゐたりけり
電器屋の角を曲がれば枯野原
やはらかに石しずみゆく泉かな
天麩羅粉床にこぼるる祭かな
黒犬が逃水を横切って行く
寒林に父の帽子を探しにゆく
灯を傲る新宿歌舞伎町や雪
夏至の日暮は大海原に漕ぐごとし
使ふほど嵩増す辞書や柿若葉
水のなきプール歩けり寒鴉
カフェラテの泡風に散り新社員
葉桜やカーテン多き保健室
運転免許返納の日のバナナかな
肉屋の肉赤を競へりクリスマス
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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