4年前から進行していた『柿本多映俳句集成』がようやく刊行されました。
深夜叢書社から、本体定価5,000円。
この本、私は佐藤文香さんともども編集に協力しています(年譜、解題、栞座談会など)。
目玉となるのは、既刊句集から落ちている句をまとめた「拾遺」の部分。
柿本さんの場合、各句集を編集するさい、流れにそぐわない句は出来にかかわらず落としてきたため、それが結構な質量あったのですが、今回の俳句集成はそれを初出誌から拾い集め、柿本さんが改めて取捨選択、推敲して収録しました。これはこの俳句集成以外ではまとめて見ることはできません。この機にぜひ。
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ついでに最近出たもの等の告知もいくつか。
既に当ブログに上げてありますが、「野の会」主宰・鈴木明氏の夫人である山本敦子さんの初句集『八月四日に生まれて』の栞文を書いています。
東京四季出版「俳誌要覧」2019年版の句集回顧記事を書いています(まだ届いていませんが)。2017年版から3年連続。
以下、順不同で、「俳壇」2019年4月号に個人的平成回顧記事「終わりの終わりへの漸近」、「小熊座」2019年3月号に「極私的兜太記」、「南風」2019年4月号の「俳句深耕」欄に「驚かせること」、朔出版ホームページに高山れおな『句集 冬の旅、夏の夢』の一句鑑賞、「俳句界」2019年2月号に「兜太句の畏怖する律動」、「俳句」2019年2月号に金子兜太の一句鑑賞、読売新聞2019年2月8日夕刊に「夢」の題詠5句を出し、「童子」2019年4~6月号の3回分で前号の句評を担当しています。
共同通信社配信の時評「俳句はいま」、「円座」の「平成の名句集を読む」は相変わらず連載中、NHK青山文化センターの句会講座「土曜俳句倶楽部」と毎日新聞社の通信添削は受講者随時募集中です。
ほかに来週25日発売の「俳句」2019年5月号の座談会記事にも出席しています。
それから佐藤文香さんとの同人誌「翻車魚」のweb版が来月からスタートする予定。
今年の北斗賞の選考委員になりました(毎年全員交代)。また来年以降の田中裕明賞の選考委員になりました。
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