『囀のまなか』は矢野リンド(1958 - )の句集。第7回百年俳句賞の最優秀作品として冊子化されたもの。
噂より小さき猪降ろし来る
スペインの神父のために煮るセロリ
啓蟄のパジャマのままの日曜日
火曜日の女ばかりの花見かな
菜種梅雨切り絵の蝶に囲まれて
地下にある水の王国夏木立
空の膜たやすく溶けてさみだるる
海が意志持つ手始めの海月かな
遠雷や卵の殻の中にゐて
蜻蛉生るたちまち空は立体へ
二人ほど園児も生りて烏瓜
秋風に眠れば魚になりゆくよ
青空のそこだけ静か昼の月
その底にキリストの像秋の海
村にある鍬製作所秋の雨
※本書は版元より寄贈を受けました。記して感謝します。
こんにちは。私の句を紹介していただいてありがとうございます。
2013年にやのたかこで書き込んだものが「最近のコメント」の欄に表示されていてそれも読みました。まだ震災の衝撃が色濃く残っていた当時のことを思い出しました。関さんのご活躍はテレビや俳句の雑誌などで拝見しています。一番好きだったのは(少し古くはなりますが)プレバトの番組で俳句甲子園形式で審査員をされたときの受け答えでした。夏井さんに代わってプレバトに出てくださいよというフジモンさんに「いつでも受けて立ちます!」と言ってらして楽しかったです。横で夏井さんがニコニコしてらしたし。(百年計画の雑誌の選者の近況の欄は時々難解ですね(*'▽')それも面白いです私。)勝手なことを書き連ねてしまいました。
投稿情報: Horoakinozomi | 2018年4 月18日 (水) 08:34