第20回俳句甲子園の審査に松山に行って、高校の部誌を何冊かもらってきたのでその紹介。
「社畜の嗜み」は徳山高校文芸部の部誌のようなのだが、号数の表示も奥付も何もなく発行日は不明。
作品を出しているのは2名のみで、交互に四季順で数十句を載せている。
本文には作者名がなく、題名と目次を照らしあわせ初めてわかる。
すべての蜜蜂に名前をつけてやる 鎌田彩美
木瓜の花たとへば君のゐる身体
飛び込めば四方八方水分子
鳥渡りきつて大湿原に息
ハムスター一瞬縮み死ぬ月夜
踏まれたる落葉のすこし抵抗す
忘れ雪のなか胸倉を掴み合う 西村陽菜
友達のままで餡蜜つつき合う
ギャルゲーの主人公ってずるい、夏
風鈴やそろそろ崩れそうなジェンガ
何でわたし女なんだよ海月ぷにる
繋ぐ手の生きてゐること水の秋
稲妻に人は操られるらしい
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