最近出たものの告知をまとめて。
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まず『現代詩手帖』8月号から。
川口晴美さんから詩手帖編集部ごしに「ボクの依頼を受けて女子高生になってよ!(大意)」というわけのわからない連絡が来たので、ただちに受けて女子高生になりました。→「現代詩手帖」8月号【川口晴美と、詩と遊ぶ―アンソロジー1】
女子高生を詠め、ではなく、女子高生になりきって詠めという注文で、舞台となる女子高の設定が妙に細かい。
いわく《東京近郊にある古い校舎の女子高校(偏差値は高くも低くもなく、かなりばらつきがあって有名大学に進学する生徒もいれば卒業後すぐに結婚したり行方知れずになってしまう生徒もいる)に通っている2年生》。
参加した詩人・歌人・俳人はタケイ・リエ、関悦史、岩川ありさ、尾久守侑、森山恵、柴田千晶、渡辺玄英の7名で、このページだけレイアウトが全然違って凝っているのでそこも注目。
この川口晴美さんが企画した誌上アンソロジー、「女子高」以外にも二つテーマがあり、そちらも引き続いて詩手帖に載る模様です(私が参加したのは「女子高」だけ)。
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『俳句』8月号には【反戦特集 平和の礎となった俳句】の頭のエッセイを書いています。
戦前戦中を通じての平和を感じさせる句についてといった依頼だった気がするのだが、『昭和俳句作品年表』を読んでいるうちに、やや予想外な方向へ話が行ってしまった。
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『俳壇』8月号には【特集 俳句の力を問い直す~戦禍・天災を超えて】に体験的震災エッセイを書いています。災害の最中の句作にはどういう意味があるのかといった話。
『俳句』と『俳壇』の8月号ではそれぞれ〈戦争と俳句〉〈災厄と俳句〉みたいな硬いテーマの文章を書いているのに、同時発売の『現代詩手帖』8月号では女子高生になっているという変な状態になった。
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『ガニメデ』vol.70(2017年8月)には、「飛ぶ影、歩く影」という50句連作が載っています。久々にカタカナ書き中心の虚構性の強いもの。
それ以前の分の告知はこちら。
あと、去年に引きつづいて俳句甲子園の審査委員長を仰せつかったので、来月また松山に行きます。
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