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2016年7月深夜叢書社
『白鳥句集』は松下カロ(1954 - )の第1句集。原文は全句旧字。
白鳥の消失點にあかんばう
青年が征き白鳥が哭く童話
白鳥去りユーロ數枚落ちてをり
父母へ白鳥の羽散亂す
微笑んで白鳥もまた自爆する
僧と兵佇つ白鳥の両脇に
繃帯がほどけ白鳥ゐなくなる
白鳥へあまたの匙の曲りけり
爐心より白鳥ほどの煙立ち
白鳥はうごく歩道に乘つて來る
眼帶の内か白鳥爭ふは
抑止力白鳥の頸折るほどの
鳥歸る藁と帝國燃えやすし
パン裂けば俯く使徒も白鳥も
寝入るまで白鳥の頸握りしめ
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