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2016年5月東京四季出版
『熊樫』は茨木和生(1939 - )の第13句集。
作者は「運河」主宰、「晨」「紫薇」同人。
飛行船動かずに浮く初麗
日中の日にも蒟蒻氷りをり
泳ぐともなく寒鯉の流れ来る
大降りの雨の熊野の雛祭
火を焚いてをればはげしく春の雪
多々羅跡歩きて蕨摘みにけり
隧道を出て来る少女蕨持つ
鮑はがすと大ぶりの匙使ふ
夏めくや斧横たへてある土間も
蝸牛桜の脂を舐めゐたり
物持ちのよかりし祖父の蠅除玉
生ものを厭はぬ法事洗鯉
言うてみるもの夏鹿の肉貰ふ
松根を掘りし記憶も日の盛
就き歩く小町踊の母晴れやか
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