「里」(編集:中山奈々、副編集:小鳥遊栄樹、同人会長:仲寒蝉、発行:島田牙城)2016年10月号から。
炎帝が雷門を跨ぎけり 金子 敦(「この人を読みたい」欄新作10句から)
くだものの中心は種天高し 水内和子
淋しげな案山子に風の集まれり 月野ぽぽな
頭のない秋刀魚頭のある秋刀魚 上田信治
どんぐりのこと一行に遅れて知る 青本瑞季
幾何学のからだが秋分にまはる 青本柚紀
台風や飛行機を降り手の長さ 佐藤文香
はふしぜみその後は白きばかりかな 堀下 翔
椎茸を裂きたり石材の街に 中山奈々
オスプレイを誘惑してる秋桜 翠 雲母
十代のころは夕立ばかりなり 大西龍一
癖つ毛の先が茸に触れてゐる 喪字男
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。