「東日本大震災五年記念企画/10句&随想」を掲載。
栗林浩「昭和・平成を詠む(15)」は友岡子郷インタビュー前編。
噴水に黒曜石の夜が来る 高野ムツオ
夏の星坩堝をなせり飢餓の国
合戦の語り部河原撫子は 沢木美子
字を忘れ友の名忘れ西瓜喰う 越高飛騨男
死ぬもののために空あり立葵 上野まさい
原子炉も水から生まれ梅雨滂沱 渡辺誠一郎
ゼロの話素数の話夕涼み 佐藤弘子
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瓦礫にも日溜まりのあり犬ふぐり 日下節子(東日本大震災五年記念企画)
幼霊のならぶ慰霊碑小鳥来る 黒田利男(東日本大震災五年記念企画)
原発ゼロの冬の灯睦む団地かな 須崎敏之(東日本大震災五年記念企画)
夏霧が活断層へ入り込む 土見敬志郎(東日本大震災五年記念企画)
不意の日は今なお昏し著莪の花 渡辺誠一郎(東日本大震災五年記念企画)
登高をせよ汚染土を踏み締めて 高野ムツオ(東日本大震災五年記念企画)
コメント
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