「澤」(発行:小澤實、編集:望月とし江)2016年7月号から。
毎年7月号で総合誌顔負けの特集を組む「澤」、今回の特集は「縄文と俳句」。
ほかに澤潺潺賞・澤新人賞・澤叢林賞、新同人の発表あり。
大島の噴煙見えて春惜しむ 小澤 實
束の間の虹の王朝ありにけり 高橋睦郎(季語練習帖)
卒業証書じつと見る母眼鏡ずらし 高橋まり子
初夏や皮蛋の闇すきとほる 川上弘美
栄螺吸付く水槽の厚硝子 川口正博
兜屋根二階に夏蚕ねむりたる 岸トミ子
黒き金魚にのみ名付けをり少年は 加納 燕(澤新人賞)
パーキングエリア煌煌かなぶんも 村越 敦
犀の尿水平にとぶ桜かな 押野 裕
花疲れ子にもありけり眠りをる 相子智恵
ペンキ職人昼餉はパンや夏きざす 田中 槐
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