2015年
友月書房
『月下樹』は東金夢明(1948 - )の第1句集。
東金夢明は「顔」同人、「樫」「蛮」会員。
2009年に「窯変」30句で現代俳句協会年度作品賞。
永遠に止まったままの冬の蠅
棲むたびに蔵書に埋もれ浮寝鳥
一瞬にして夕立のどまんなか
吊橋ですれ違いたる木霊かな
紅葉の胸の谷間を撮るつもり
制服で大白鳥がやってくる
ぞうきんにしてしまいたい象の耳
氷河解け水漬きしままの万国旗
器なき水の激しさ桜桃忌
名月や中から開ける棺のふた
村の名が消える大きなかたつむり
鳥兜毒持つことは静かなり
白神の雪の匂いの赤ん坊
噴水の天辺過ぎてからみだら
白猫は春のけむりになっており
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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