「オルガン」(編集:宮本佳世乃、発行:鴇田智哉)2号(2015年夏)から。
鴇田智哉、宮本佳世乃、田島健一、生駒大祐の4人による同人誌。
座談会2本、「村上鞆彦の『遅日の岸』を読んでみた」、「鴇田智哉からの質問状」を掲載。同人4人の他、後者は福田若之も参加。
テーマ詠は超能力。
あいさつの雨降りそそぎ枇杷と顔 田島健一
噴水の奥見つめ奥だらけになる
部屋は水母の紐の階段つらなれり 鴇田智哉
昼顔のこちらの口のあいてゐる
黒塗の金庫の錆びて夏の蝶 宮本佳世乃
知恵の輪の片方に湧く泉かな
女みな留守の帚木倒れけり 生駒大祐
菖蒲枯れ吊橋燃えてゐるごとし
以下、座談会Ⅱで用いられた「鴇田智哉からの質問状」。
Q1 あなたは俳句を書くとき、どのような読者を想定していますか?
Q2 読者を想定しない場合はありますか?
それはどんな時ですか?
Q3 次の問いはQ1の問いと同じだと考えますか?
「あなたは俳句を、誰に向けて書いていますか?」
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Giacinto Scelsi - Rotativa (1930)
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