「らん」(発行・鳴戸奈菜、編集・五十嵐進、西谷裕子、皆川燈)No.70(2015年夏)から。
著作集に未収録だった永田耕衣の文章「月士論」(「鶏頭陣」1936年1月号掲載)分載はこの3回目で完結。「月士」は後の中島斌雄。
特集は「詩の原郷へ 永田耕衣/清水昶」。
さみだれのにおい緑色研究は 皆川 燈(前書き略)
傘寿には鰻天ぷら茶碗蒸し 海上晴安
暗く深くグラスの薔薇はさめてをり 片山タケ子
荒々ときて初蛍あにの手に 金子 彩
羽根枕切り裂くあそび神々の
梅雨入りまで間のあるカーブミラーの歪み 嵯峨根鈴子
僧二人寄り添ひて摘む苦蓬 月犬
取り換えのできぬ顔なり昼寝覚 鳴戸奈菜
五月来る同性婚はいいものよ 三池 泉
神経科えんぴつで描く曼陀羅華 もてきまり
それぞれに深淵のある朝寝かな 山口ち加
おしろいをつけて宇宙の吾子に逢う 阿川道代
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The Power Station - Get It On (Bang A Gong)
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