「小熊座」(発行:高野ムツオ)2015年7月号から。
第8回佐藤鬼房顕彰全国大会シンポジウム「鬼房俳句の諧謔について」を収録。パネリスト:栗林浩、矢本大雪、宇井十間、関根かな、司会:神野紗希。みな「鬼房の諧謔?」と困惑しながら進めている印象。
俳句時評は宇井十間「ポスト造形論についての覚書2」。
眼も骨も臓腑も光る釘煮なり 高野ムツオ
三陸の海霧怨怨と怨怨と
万緑やどこを向いても骨軋む 土見敬志郎
卓袱台をゆっくりたたむ桜桃忌 渡辺誠一郎
白百合をむせるほど挿し百ヶ日 佐々木とみ子
てのひらのひろびろとあり天瓜粉 上野まさい
啓蟄の一匹の虫田中泯 浪山克彦
未発見生物数多みどりの夜 さがあとり
この星の鼓動聴きいる雛かな 秋元幸治
コンビニは地上の星と蟇鳴けり 瀬古篤丸
喪主席の少年の黙遠郭公 佐藤きみこ
春雷や徘徊の歩をなほ一歩 野田青玲子
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Genesis - Tonight, Tonight, Tonight (Invisible Touch Tour)
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