2015年
ふらんす堂
『星のなまへ』は小林すみれ(1955 - )の第1句集。
序文:石田郷子、栞:神野紗希。
小林すみれは「椋」会員。
白菜の光の中にゐるやうな
風去りて牡丹大きく立ち上がる
本棚に届く新樹の光かな
北風に負けてをるらし武蔵野線
かはほりの小さな貌をしまひけり
見せ合うて小春日和の貝の箱
美しくなりたる少女豆の花
春愁や猪のまつげの長きこと
いつまでも厨に音や盆の家
眠りゐて本を落とせし秋の人
バス降りて一本道や栗若葉
海光のきらきら届くゼリーかな
落ちさうなピアノの上の夏帽子
新宿に仰ぎ見るべし冬の星
音大の裏は木の実の降るところ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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Herbie Hancock & Chick Corea - Frankfurt, Germany, 1978-02-18
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