「香天」(編集発行:岡田耕治)2015年5.6月号から。
それからは悟朗の未来風車 岡田耕治
体重のかからぬほどに鳥交る
白墨のやうな灯台花菜風 金子 敦(招待作品)
ゼムクリップからむ蛙の目借時 杉山久子(招待作品)
亡父また手暗がりからあらはるる 安田青彦(特別作品)
百歳や脳の小箱がひらく音
いつせいに柱の燃ゆる都かな 三橋敏雄
いつせいにPTSDの雨降る瓦
戦後史のからだがスパゲティになる
夜行して百鬼にあはずユニクロへ
恋人がふいに拡散して笑ふ
竜巻が発生するといふ牡丹 森本恵子(特別作品)
同性婚ビルの谷間に春兆す 宮下揺子(特別作品)
山笑う石もちあげるだんご虫 石井 冴
ラーメンの葱をたっぷり港の灯 久堀博美
向かい合う形に雛を納めけり 橋本恵美子
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Dairakudakan Temptenshiki
コメント
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