2015年
邑書林
『天使の涎』は北大路翼(1978 - )の第1句集。2,000句を収録。
石鹸玉弾け全身ベルサーチ
新宿に地面などなし雪狂ふ
キャバ嬢と見てゐるライバル店の火事
お姫様抱つこで春野へ行かないか
幻聴に返事をすると桜になる
無自覚な巨乳よ初夏の風が吹く
冷やすだけがビールに非ず恋に似て
仮設便所でできる体位や祭混む
同じ女がいろんな水着を着るチラシ
寝たままで扇風機まで行く方法
滅びゆく日本の隅で金魚飼ふ
夏館パンに乳首のやうなもの
新宿を見下ろしてゐる裸かな
スパムメールも開花が気になる様子です
蛍火となりて官邸燃やすべし
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1970年代の新宿
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