「らん」(発行・鳴戸奈菜、編集・五十嵐進、西谷裕子、皆川燈)No.69(2015年春)から。
著作集に未収録だった永田耕衣の文章「月士論」(「鶏頭陣」1936年1月号掲載)分載の2回目あり。「月士」は後の中島斌雄。
特集は「詩の原郷へ 永田耕衣/渡邊白泉」。
ゆるいとぐろで目覚めておりぬ春の蛇 金子 彩
やはらかく噛む蛤の不幸なところ 嵯峨根鈴子
こがらしや聲閉ぢこめしなまこ壁 月犬
雪に書くヒエログリフの放射線 五十嵐進
顔洗い灰の水曜と覚えけり M・M
葱刻み一切合財有耶無耶に 鳴戸奈菜
厭世の冬の底なり火炎土器 もてきまり
大釜で桜を炊きし桜の日 森川麗子
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ライディーン
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