2001年
角川書店
だいぶ前に買った本の再読である。
五島高資(1968 - )の第2句集。1ページ1句組みで、全句作者による英訳付き。
著者は第1句集の『海馬』でスウェーデン賞を受賞。この『雷光』の後、『五島高資句集』『蓬莱紀行』を上梓している。
建国の日や天井にうしおあり
山藤が山藤を吐きつづけおり
つちふるやリチウム電池満たされる
タンカーのにれかまれるも春の波
まだ鰭を動かしている遅日かな
暁のように紫雲丹割れる
途中には睡蓮ランゲルハンス島
口開けて叫ばずシャワー浴びており
わたくしのどの辺が海月なのかな
金星に触りし髪を洗うなり
銀河なる地球や自動販売機
右腕がしびれて覚める信長忌
底無しを隠す花野となりにけり
少しずつ手足がずれる茸狩り
屋上にバケツ置き去る冬銀河
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Thompson Twins - Doctor! Doctor!
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