2014年
ふらんす堂
『忘憂目録』は甲斐一敏(1941 - )の第1句集。帯:坪内稔典、序文:串田久治(中国文学者)。
著者は八木三日女が最晩年に自宅で催していた「花句会」を経て、2009年「船団」入会。
ミモザ咲きましたかと耳なし芳一
忘却とは生あたたかき花吹雪
夕立過ぐマタイのコラールゆらゆらと
うみみぞれれくいえむ聴く海鼠かな
二月散々三月しくしく春の雨
木枯らしや草間彌生の南瓜呵呵呵
覚めやすい夢の入り口に端居して
語るな歌え歩むな踊れ去年今年
花筏誰もが乗れるわけじゃない
去年今年のっぺらぼうが群れをなし
たんぽぽのわた飛ぶ初音ミク踊る
メシアンのクラリネット聴く春の雪
昔々勝手にしやがれという希望
そぞろ寒むそぞろ幸せトロ一貫
斗酒食らい詩句削りてはまたくさめ
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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初音ミク【HMOとかの中の人。(PAw Lab.)】体操 - Hatsune Miku Orchestra PV "Gymnastics"
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