「白茅」(代表:中田剛)第5号(2014年夏)から。
招待作家作品に斉田仁、中山世一。
特別作品に井上康明、表健太郎、曾根毅、豊口陽子、野口る理、山中多美子。
黒南風や山には山の忌詞 斉田 仁
熊鍋がぐつぐつ煮えていた冷夏
南部へのひとつ峠や蕗茂る 中山世一
明易の森深きより木霊かな
うららかにあればみづうみ丘の如 中田 剛
その幹に貼りついてゐる竹落葉 坂内文應
三猿のひとつ口開く青嵐 井上康明
柱みな消えて五月の友来たる 表健太郎
原発に近く卵の殻剥けり 曾根 毅
妙齢のすすきヶ原へ富士の雲 豊口陽子
うつとりと胎脂乾きて汗を知る 野口る理
とがりゐる聖堂の屋根蛇消えて 山中多美子
花の夜の鏡の中に住まふ人 神蛇 広
月光に溶けんばかりや蝸牛 萬燈ゆき
蟇化せる岩と伝へて滴れり 三森鉄治
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Three voices - By Morton Feldman (Live excerpt)
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