2014年
角川学芸出版
大峯あきら(1929 - )の第9句集『短夜』は、2010年から2014年夏までの318句を収録。
盤石に音を消したる時雨かな
雪折の音いま止みし書院かな
みな低き宇陀の山なり小鳥引く
岩神も木神も老いぬ日の盛り
日輪に触りゐるこの大桜
大寺をとり巻く秋の草となる
月高く大根甘し親鸞忌
朝顔や仕事はかどる古机
大きな日まいにち沈む雪間かな
昼ごろに一人通りし深雪かな
畦を行く恋猫白き当麻かな
腰掛けて縁側ひくし竹の秋
青梅をおほかた取りし月夜かな
噴煙の折れ曲り夏来りけり
蘇我入鹿亡びし夏野歩きけり
※本書は著者より寄贈を受けました。記して感謝します。
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書斎訪問-大峯あきら代表(前編)-
書斎訪問-大峯あきら代表(後編)-
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