「儒艮」(編集発行:久保純夫)vol.8(2014年9月)から。
今回は和田悟朗の招待作品61句がある他は全て久保純夫の句と散文。句数膨大。散文は林田紀音夫に関するものが2篇。それと久保純夫が選ぶ林田紀音夫150句。
浅蜊からはみ出してくる玉ふたつ 久保純夫(「石垣島句日記 2」から)
かいやぐら撫でるところを間違えて
如月や白きけものと棲み分けて
仙人掌に後をつけられいたるかな
脳をゆく萍なれば手を繋ぎ
ひとりずつ模様を重ね揚羽蝶
指で裂くあまたの鰯干されけり
天上のたましい帯びて純夫来る 和田悟朗
内科より外科はたくまし梅雨寒に
薄れゆく骨密度なり青葡萄
虹立ちぬ少年で青年で成人でありしかな
大地かなミネソタコーンと奈良西瓜
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Debussy-La Mer,Orchestre de Paris-Salonen
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