「らん」(発行・鳴戸奈菜、編集・五十嵐進、西谷裕子、皆川燈)No.66(2014年夏)から。
特集は「詩の原郷へ 永田耕衣/河原枇杷男」。
掌が青みを帯びてきて狙撃 五十嵐進
しんかんとすずしく晴れて棺の中 もてきまり
蟻だけが碁盤の上で考へる 腐川雅明
永遠を卵黄とせり秋の雨 矢田 鏃
満月にストローを挿す帰雁かな 山口ち加
たましいが入りかさばる春キャベツ 金子 彩
身の内の繭が欲しがる心太 嵯峨根鈴子
戦争が目を覚ましそう青柿落つ 鳴戸奈菜
生きたまま背骨焼かれる黒揚羽 結城 万
昨年、長患いの末亡くなった九牛なみさん(享年67)の句碑が金沢市寺町の長久山本性寺に建てられたという、もてきまりさんの報告文あり。
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Gorecki - Symphony No. 3 "Sorrowful Songs" - Third Movement - Lento, Cantabile Semplice Part II
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