去る2014年2月22日のこと、榮猿丸、鴇田智哉の二人が土浦の拙宅まで来て、三人で座談会を行なった。
いや、もうちょっとまともな座談会にするつもりだったのだ。
榮猿丸は第一句集『点滅』を刊行したばかりで好評を博しており、一方、鴇田智哉は今井杏太郎の「魚座」、「魚座」終刊後は鳥居三朗の「雲」と、ずっと結社に所属して活動してきたのに、最近不意に退会して無所属になったという(理由は、自分の句作に新境地を求めるため環境から変えたということらしい。詳しくは音声ファイル参照)。
二人ともそれぞれ転機を迎えたところで、近況をまとめて聞いて残しておこうという、真面目な目的が当初はあったのだ。
それが、二人が土浦に着いてから家へ向かう道々、古本屋、インドカレー屋とぶらついてきて、土蔵を再利用した観光施設で榮猿丸が土産物の味噌ピー(ピーナツ味噌)に目を止め、ここから「味噌ピーくん」なる架空毒舌キャラができてしまったのがまずかった。
家に着いて酒を飲みつつ座談を始めたら、この味噌ピーくんがちょこちょこ出てきて、俳壇関係の、あまりおおやけにはできないようなことを口走るようになってしまったのである。せっかく途中まで収録が進んだかと思いきや、猿丸さんが横道にそれて「味噌ピーくん」を持ち出し、オジャンというのを繰り返すことになってしまった(これ、知人に言ったら、「君ら、学生か」と呆れられた。私がまた毒舌ネタを次々に思いついてしまうのもまずかったのだが)。
その都度録りなおしとなり、このテイクはじつに七度目のものである。
あまりに話が進まないので、しまいには『徹子の部屋』よろしく、私が「これこれこうですね?」と最初から全部誘導するような聞き方をことになったが、二時間ばかりしゃべった音声ファイルを編集もしないままであって(編集の仕方を知らない)、後半はやはり話がそれてグダグダな展開となっている。二人に興味がある人は、前半だけお聞きください。
榮猿丸・鴇田智哉・関悦史 20140222土浦 (1)をダウンロード
(2014年4月17日追記 誤って没テイクを上げてしまったので差し替えました。)
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