「草樹」(草樹編集部編集/吉田成子発行)50号(2014年3月)から。
セーターの胸に百日目の赤子 宇多喜代子
冬かすむ幽霊坂に二人して 沼尻巳津子
白葱の一本だけを買ひにゆく 大北祐規惠
さまざまの模様皿おく聖夜かな 岸本 弘
葱掘つてすぐ昏くなる潟明り 高野美代子
山道に人の声して帰り花 竹村英子
大根引く活断層を宥めつつ 中條千枝
十一月出雲に箸を買ひにけり 土井禎代
極月や朽葉の下を水流れ 西村 明
秋の暮未来は過去と名を変へて 宮田武彦
行く水の細き光や枯尾花 山喜多斗樹
城門の扉の錆びし菊花展 足利頼恵
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Bach Partitas Gidon Kremer
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