これが創刊号となるらしい短歌同人誌「一角」(編集発行:土岐友浩)というのが送られてきた。
寄稿者は小林朗人、大森静佳、吉田恭大、吉岡太朗、東郷眞波、川嶋信敬、服部真理子、平岡直子、関澤哲郎、土岐友浩。
特集は「五島諭の一角」。
《五島さんは中学の頃、「ナイナイ」を知らなかった。けれども「昭和のいる・こいる」ならば知っていた。》(関澤哲郎「わたしの五島さん」)
ゆうやみが水面を濡らすその音の靴を拾って生きたいだけだ 小林朗人
釘いくつ抜いても壁に消えのこるイエスのてのひらに雨が降る 大森静佳
狂うのはいつも水際 蜻蛉来てオフィーリア来て秋ははなやぐ
きっともう思い出さない会話から入道雲がひとつ湧きたつ 東郷眞波
もうひとりではなくなって青々と苔のひろがる神社を歩く 土岐友浩
追記・「一角」のツイッターアカウントがあり、そちらによると「創刊号」ではなく、これ一冊限りとなるらしい。
それから、この雑誌には特製付録の栞がついていた。
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昭和のいる・こいる
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