拙句集『六十億本の回転する曲がつた棒』がノミネートされていた二つの賞、第3回田中裕明賞と、第13回宗左近俳句大賞の選考会がどちらも昨日4月29日に行なわれ、前者の田中裕明賞を受賞することができた。
宗左近俳句大賞のほうは選考会が一般公開されていたので新潟の雪梁舎美術館まで知人たちと打ち揃って見に行っていたのだが、こちらは「海程」の石川青狼『幻日(げんじつ)』が受賞という結果になった。
その残念会をやっている最中にふらんす堂から受賞を知らせるメールが入って、急に祝賀会に変わったという次第。
ところでこの宗左近俳句大賞、ネット上にほとんど情報がなく、過去の受賞作すら調べようがなかったので行ったついでに雪梁舎美術館のスタッフに訊いてみたら、別にわざわざ隠しているわけでもなかったようで、一覧表を送ってくださった。
旧名称は「雪梁舎俳句大賞」だったはずだが途中で名称変更があり、しかも第1回は実施されていないといういささかわかりにくい経路をたどっている。
宗左近俳句大賞一覧
第01回 平成12年 実施なし
第02回 平成13年 島田牙城『袖珍抄』(※実質的な宗左近賞開始)
第03回 平成14年 寺田良治『プランクトン』
第04回 平成15年 マブソン青眼『空青すぎて』
第05回 平成16年 武田伸一『出羽諸人』
富田敏子『ものくろうむ』
磯貝碧蹄館『馬頭琴』(特別賞)
第06回 平成17年 渡辺陽子『蒼穹のカンタービレ』
第07回 平成18年 池田澄子『たましいの話』
田口満代子『初夏集』
第08回 平成19年 谷さやん『逢ひに行く』(名称変更:第1回宗左近俳句大賞)
若井新一『冠雪』
第09回 平成20年 河辺克美『花野の麒麟』
第10回 平成21年 佐藤文香『海藻標本』
第11回 平成22年 木附沢麦青『馬淵川』
第12回 平成23年 宇井十間『千年紀』
高橋洋一『おふくろ』
第13回 平成24年 石川青狼『幻日』
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