「小熊座」2012年2月号から。
みちのくの今年の冷えは足裏より 高野ムツオ
残りし崖崩れし崖も翁の忌
透明の筋骨を熨し冬の富士
初日影死者より伸びて来し翅か
瓦礫すら消えたる街の初明り
鴨が蹴るゆゑに沈みぬ人面魚 我妻民雄
明日と言ふ未知あり寒き皆既蝕 古山のぼる
その上に星座組まるる枯野かな 鯉沼桂子
鶏頭を育て終へたる百の鉢 大澤保子
開店のお知らせ冬の日差し受け 関根かな
一句鑑賞「鬼房の秀作を読む(17) 北冥ニ魚アリ盲ヒ死齢越ユ」に拙稿も掲載されている。
*****************************************************
U2 - With Or Without You
コメントを投稿
コメントは記事の投稿者が承認してから表示されます。
アカウント情報
(名前は必須です。メールアドレスは公開されません。)
コメント
コメントフィードを購読すればディスカッションを追いかけることができます。